
本記事は土岐市泉町の清安寺様で、昨年8月に同寺で発見された「土岐市巡礼集」の原本とされる版木についてです。この版木は江戸時代の一六九五(元禄八)年に、観音信仰で東濃地域の寺院を巡った歌を収めたもので、現在市教育委員会と地元郷土史家が解読を進めているとのこと。
三十三カ所巡りは観世音菩薩の化身である三十三のお姿を巡礼するもので、畿内の「西国三十三カ所巡礼」が成立してから全国に広まり、様々な巡礼カ所があります。今回の版木はその中の東濃三十三カ所の巡礼の様子を和歌にとしてしたためた物です。
現在、土岐市図書館にて展示公開されています。古くからある信仰と巡礼。その情景を感じた当時の人の想い。そして、古くから変わらずに佇むお寺の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。