令和四年五月十四・十五日の両日に於きまして、曹洞宗岐阜県青年会会長、高山市雲龍寺住職亀山和浩師の晋山結制法要が厳修されました。
前日までの雨が嘘のように止み、五色の旗が境内をたなびく中、獅子舞を先頭にお稚児さんと共に新命住職が雲龍寺に到着。新たに住職となる旨を声高らかに宣べられ、本尊様をはじめとする各諸堂にご挨拶のお拝をなさいました。
晋山開堂では、西堂・白槌師をお勤めの曹洞宗議会議員多治見市福壽寺御住職伊藤弘隆老師をはじめ、各御尊董老師、檀信徒の皆さんが見守られる中、明快でありながらも重厚な問答をお小僧さんや法友方と繰り広げられました。
この度の晋山結制では首座を多治見市開元院徒弟、逸見謙尚上座が勤められました。
現役の雲水さんということで進退所作も見事、法戦式では迫力のある問答が堂内に響き渡りました。
併せて、ご導師に西堂老師を拝請し雲龍寺二世竹窓智厳大和尚六百回忌報恩諷経が勤められました。
竹窓智厳大和尚は飛騨で初めての曹洞宗寺院の建立に尽力された名僧であられ、そのご威徳を参詣の一同で偲びました。
この晋山結制法要を営むにあたり、もっぱらのコロナ禍ということで様々な苦労がお有りだったそうですが、「色々な方の力添えのおかげでなんとか無事に円成することが出来ました。今後はこの『おかげ様』の気持ちを決して忘れることなく、雲龍寺の法灯を護持していきたい。」と和浩師。